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フライフィッシング用語辞典
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ライン・キャパシティ line capacity:英語
ライン容量。リールに収容できるラインの量のこと。ライン・キャリイング・キャパシティline carrying capacity、リール・キャパシティreel capacity、あるいは単にキャパシティcapacityともいう。
リールに付属している説明書には必ずライン・キャパシティが書いてある。たとえば、WF5F/30 ydsであれば、ウェイト・フォワードのフローティング・ラインの5番および30ヤードのバッキング・ラインが収容できる、という意味である。バッキング・ラインは普通20ポンド・テストのブレイディッド・ラインが基準になっている。
初心者への注意:ライン・キャパシティの指示通りに巻くと、スプールの90%かそれ以上のスペースをラインが占めてしまうことが多い。その場合、釣り場でラインを巻き取ろうとして、巻き方がちょっと緩かったり、片側に寄って巻かれたりすると、ラインがピラーなどの外枠にぶつかって、それ以上巻き取れなくなってしまうことがある。だから、最初にリールにラインを巻くときには思い切って少な目に巻くことをお奨めする。少なくする方法としては、フライラインの後端側の数〜10ヤードを切り落とすか、それとも、バッキング・ラインはまったく巻かない、など。
→フライ・リール、バッキング・ライン
アメリカ人、フライフィッシャーマン、フライタイヤー、著述家。1945−2002。モンタナのディア・ロッジDeer Lodgeに住み、15歳から釣りの文章を書いた。モンタナ大学の学生の頃にはすでに水生昆虫に関する記事を連載でフライフィッシャーマン誌に書いていた。一時釣りのガイドもやったようだが、水生昆虫の研究、フライ・パターンの開発、著述などに全精力を傾けてきたと言っていいだろう。
多くの著述があり、1990年にはアーノルド・ギングリッチ記念賞を受賞した。代表的なものに、"Challenge of the Trout、鱒の挑戦"(1976)、"Caddisflies、カディスフライズ"(1981)、"The Dry Fly: New Angles、ドライフライ:新しいアングルから"(1990)、"Trout Flies: Proven Patterns、トラウト・フライ:証明ずみのパターン"(1993)などがある。いずれもオリジナリティが高い名著だが、ことにCaddisfliesはトビケラの昆虫学を釣り人の目から捕らえた記念碑的著述である。
またラフォンテーンは独特の視点からすぐれたフライ・パターンを作っている。それらにはダイビング・カディス、スパークル・ピューパ、ヘイロー・メイフライ・イマージャー、ロールオーバー・スカッド、ブリッスル・リーチ、コーン、エア・ヘッド、ウィグラー、等々。
1998年には不治の病ALS(筋萎縮性側索硬化症=ルー・ゲーリッグ病)になり、2002年1月4日、死去。享年56歳であった。彼はエネルギッシュで、アイデアマンで、楽天的で、ホラと冗談が好きで、まわりを笑わせた。フライフィッシングに入れ込んで一生を駆け抜けた人であった。
【資料】Challenge of the trout, 1976. Caddisflies, 1981. The dry fly: New angles, 1990. Trout flies: proven patterns, 1993.
→ダイビング・カディス、スパークル・ピューパ、ヘイロー・メイフライ・イマージャー、ロールオーバー・スカッド、ブリッスル・リーチ、コーン、エア・ヘッド、ウィグラー
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