|  Ruddy Fly, Berners | フライフィッシング用語辞典
 |  Midge Flies | 
|  この言葉は、川の下流部でサケを釣るためにボートからフライやルアーを流してボートを漕ぎながら釣る引き釣りのことを言い、19世紀ごろからスコットランドで使われた表現らしい。アメリカではボートからの引き釣りはフライを引いてもルアーを引いてももっぱらトローリングと呼ばれているようだ。
  まあ、ハーリングとトローリングは同じと考えて良さそうである。ただ、日本では、慣例としてボートからフライラインにフライをつけて流して釣る釣り方をハーリングといい、それに対し、ルアーや餌を流す場合をトローリングと呼んでいる。
 【資料】A dictionary of fly-fishing, 1993 (1992).
  ハチ目Hymenopteraの昆虫。非常に種類が多く、10万種以上といわれている。漢字は蜂、英語はビーbee(狭義でミツバチ、広義でハチ一般をさす)、ワスプwasp(スズメバチ、ジガバチ)、ソーフライsawfly(ハバチ)など。
  ハチの幼虫で鱒の標的になることでよく知られているのがソーフライsawflyで、針葉樹の葉についた幼虫が水面に落ち、鱒に捕食される。そこで、ソーフライ・ラーバを模倣したフライ・パターンができた。フライ・パターンはインチ・ワームやキャタピラー(毛虫)・フライと同じ。
  ハチの成虫がどのていど鱒に捕食されるかについては歴史的にみても意見が分かれるようである。"YES"側の意見としては、ジュリアナ・バーナーズJuriana Bernersがワスプ・フライWasp Flyは7月の重要なフライ・パターンと記述していて、デイブ・ホイットロックDave Whitlockは、ワスプやイエロー・ジャケットのパターンはアーカンソー州のホワイト・リバーで10月に初霜が降りた時期にはもっとも重要であると記述している。"NO"側には、アルフレッド・ロナルズAlfred Ronaldsがいて、鱒はハチをあまり好んでは食べないと言い、チャーリー・フォックスCharlie Foxはレトート川のそばで10年以上養蜂をしてきたが、水面を流れているミツバチに鱒がライズするのは一度も見たことがないと述べている。ハチも鱒に食われたときには針で刺すだろうし、そのことを鱒が学習すれば、ハチを食わなくなるかもしれない。異論百出というわけだが、ハチの種類もいろいろだし、時と場所によって状況は違う、ということかもしれない。
 【資料】Tying & fishing terrestrials, 1978. 原色日本昆虫図鑑, 1999 (1977). Guide to aquatic trout foods, 1982.
 →ジュリアナ・バーナーズ、イエロー・ジャケット、デイブ・ホイットロック、アルフレッド・ロナルズ 
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