Two Feather CDC
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フライフィッシング用語辞典

Fly Fishing Dictionary


Midge
Midge Flies
   
クイグリー・クリップル Quigley Cripple:英語 《フライ》
 アメリカのイマージャー・パターン。単にクリップルCrippleとも呼ばれる。"cripple"は障害者のことで、羽化に失敗したスティルボーンを意味する。カリフォルニアのフォール・リバーをフィールドにしていたころにボブ・クイグリーBob Quigley(現在オレゴンに在住)が苦心の結果1978年に完成したイマージャー(スティルボーン)・パターンで、半沈みの状態で浮き、シャックを有するパターンはイマージャーを見事に演出し、フォワード・ウィングがインジケーターとなって視認性を確保した。また、フックの大部分が水中に沈んでヴァーティカル・フライの形になっても十分に威力を発揮する。
 フォール・リバーは有名なスプリング・クリークであり、イマージャーをセレクティブに捕食している鱒を釣るには通り一遍のフライでは釣れない。また、高令者のゲストのためにはある程度の視認性が必要だった。そのためにイマージャーから生えつつあるウィング(budding wing)を模倣したアドバンスト・ウィングを取りつけたら、イミテーションとしての効用と視認性の上昇という一挙両得となったもの。このパターンはよく釣れて大評判になり、有名なパターンになってしまった。また、このパターンに啓発されて多くのバリエーションが生まれた。
 なお、彼は最近、フラッタリング・クリップルFluttering Crippleという新しいパターンを作ったそうで、ウィングはディバイディッドになり、ウィングケースはフォームに、テイルには透明感のあるマテリアルが使われている。
【タイイング・マテリアル】
フック:TMC # 921、12−18番
スレッド:イエロー
テイル:オリーブ・マラブー
ボディ:オリーブ・マラブーのダビング・ボディ
ウィングケース+ウィング:ディアヘアをアドバンストウィングに、ファイバーの太い部分でウィング・ケースにする
レッグズ:オリーブ色のグリズリー・ハックルをドライフライ・カラー・スタイルに、まばらに
【資料】Fish flies, 1995. Emergers, 1991. タイトループ 9: 2001.
→スティルボーン、フォール・リバー、ヴァーティカル・フライ
 
 
くいなみ(食い波)
  岐阜県、郡上八幡の職漁師が使う釣り用語。渓流では水平方向および垂直方向の3次元の複雑な流れがあるが、アマゴは餌の流れてくる流れを知っており、その流れにいて餌をとる。その流れを食い波と呼ぶ。最初に食い波ということばを使ったのは名人・桜井銀治郎だといわれている。
 食い波は季節、水温、水量によってその場所が変わる。その日の食い波の場所を正確に知って、釣り師は食い波に餌(またはニンフ)を流して初めてアマゴが釣れるわけである。この食い波は引きこみ波(引き波)であることが多く(古田万吉、恩田俊雄)、菱田與一は女波(めなみ:水面から水底へ向かう流れ)ということばを使っている。
 食い波をフライフィッシング的に言うと、ニンフのフィーディング・レーンと言っていいだろう。この概念はニンフ・フィッシングだけではなく、ドライフライ・フィッシングをする上でもきわめて重要だと思われる。日本のネイティブ・トラウトのプロ・フィッシャーマンの経験のエキスをフライフィッシングで使わないテはない。
【資料】郡上職漁師のアマゴ釣り, 1994 (1989). 釣聖恩田俊雄, 1995. 万サと長良川, 1990.
→ひきこみなみ(引きこみ波)、おなみ(男波)・めなみ(女波)
 
 
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