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フライフィッシング用語辞典
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アマドゥ amadou:英語 《?物》
サルノコシカケ科のキノコで、和名はツリガネタケ、学名はFomes fomentarius。
水辺あるいはポプラや樫の木によく生える。このキノコの細く柔らかい繊維の間には空隙が多く、乾燥したものは吸水性が高いので、濡れたドライフライから水分を吸い取るのに使われる。二つ折りにした革の内側に厚さ5ミリメートルくらいのアマドゥを貼りつけてあり、間にフライを入れて挟みつける。フレデリック・ハルフォードやG.E.M.スキューズも使用していた。
現在でも販売されており、筆者も使っている。ドライフライが濡れたらまずアマドゥで水分を吸い取ってからフロータントを付けるとよく浮く。
【資料】The fly fisher's illustrated dictionary, 2000.
→ハルフォード、スキューズ
19世紀、イギリスのジョージ・ケルソンGeorge M. Kelson作のウェットフライ。もともとはアーサー王伝説にちなんでレディ・オブ・ザ・レイクLady of the Lake(湖の貴婦人)と呼んでいたが、のちに敬愛するアレキサンドラ女王の名に変えたもの。アレキサンドラはデンマークの王女だったが1863年にイギリスのエドワードZ世と結婚してイギリスに住み、数々の難民・病人の救済を行ったのでイギリス国民から愛された。
このフライは産卵期のスティックルバックstickleback(=イトヨなどを含むトゲウオの仲間)を模倣したパターンとされているが、輝くグリーンのフライはアトラクターとしても有効。主に湖で、ときに川で使用される。あまりによく釣れるのでイギリスでは禁止されている釣り場もあるらしい。ピーコック・ソードを使った美しいフライである。1929年、モントリオールのフライアー・グランFrier Gullineは同名のストリーマーを作っている。
【タイイング・マテリアル】
フック:6−10番
スレッド:ブラック
テイル:オリジナルはアイビス、一般的にはスカーレット・フロス
ボディ:シルバー・ティンセル、ときにオーバル・ティンセルでリビング
ハックル:ブラック・ヘン
ウィング:ピーコック・ソード
チーク:オリジナルはアイビス、一般的にはスカーレット・フェザー
【資料】Trout flies (Williams), 1932. The new encyclopedia of fly fishing, 1999 (1986). Modern trout flies and how to tie them, 1979 (1975). Fly patterns, an international guide, 1999 (1986).
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