The
The Popham, Francis

フライフィッシング用語辞典

Fly Fishing Dictionary


The
The Shannon, Francis
   
とうきょうアングリング・エンド・カンツリーくらぶ(東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部) 《団体》
 昭和初期に結成された釣りクラブ。「丸沼鱒釣会」の会員が中心になり、大正14年(1925)、外国の大使などを新たな会員として大きなスケールで結成されたもの。それにはハンス・ハンターHans Hunter(1884−1947)の尽力が大きかった。クラブハウスは栃木県奥日光の中禅寺湖畔の西六番に建設され、釣り人用のレスト・ハウスは千手ヶ浜に「丸沼鱒釣会」のものが移設された(昭和2年、1927)。クラブの代表は鍋島直映で、名誉賛助会員には皇族が名を連ね、理事長はハンス・ハンター、ゲストには各国大使や大使館員、政財界の大物、外務省官僚、皇室が訪れ、国際的サロン風景を呈した。クラブが借り受けた釣り場は西ノ湖と外山沢川、柳沢川であり、中禅寺湖での釣りは禁止されていた。倶楽部の管理人は大島久治で、リバー・キーパーは星野直八だった。
 当時、中禅寺湖では大使館員を運ぶ水上飛行艇が旋回し、豪華ヨットによるヨット・レースが行われ、ウォーター・ポロ・ゲームが催され、クラブ・ハウスでは最高級の料理と酒が提供された。クラブ・ハウスから釣り場である千手ヶ浜まではAYAME号というクライスラー社製の高速ボートで移動し、千手ヶ浜には釣り人用のレスト・ハウスがあった。ここのアングラーズ・ルームで休息し、フライを巻いて、釣りに出たそうである。クラブは第2次世界大戦の勃発(1939)とともに消滅した。
 このクラブが存在した14年間は、歴史に中にポッカリと浮かんだ、夢物語のような時間だったようだ。日本にも歳月のかなたに、伝説的とも言えるフライフィッシングの黎明期があったのである。
【資料】日光鱒釣紳士物語, 1999. 水の趣味 1: 1988.
→丸沼鱒釣会、ハンス・ハンター
 
 
トラウン川 Traun River:英語(ドイツ語) 《河川》
 オーストリアにあるヨーロッパを代表する鱒釣りの川。オーストリア・アルプスの北側に源流を発し、ほぼ北に流れ、リンツのLinz近くでドナウ川に合流する。誰でも釣っていいのは2カ所で、一カ所はハルシュタット湖Halstatt Seeへの流入部でコッペントラウンKopfen-Traunと呼ばれる。もう一カ所はトラウン湖Traun Seeから下流の14キロメートル区間でトラウン・バイ・グムンデンTraun bei Gmundenと呼ばれる。後者が主たる釣り場で、美しい森に囲まれ、川幅は広く、浅瀬もあり、砂利底で、ウェイディングしやすく、のびのびとフライ・キャスティングができる。シャルル・リッツがグレーリング釣りに通った川であり、アーネスト・ヘミングウェイも訪れた。
 魚種はブラウン・トラウト、レインボウ・トラウト、グレーリングで、この川のグレーリングは型がいいことで有名。
 近隣の町はグムンデンGmundenで、ウィーンからアウトバーンを車で西に約2時間のところ。トラウンはグムンデンの町の中をトラウン湖から流れ出し、川のそばには釣り人の宿としてよく知られているホテル・マリエンブリュッケHotel Marienbruckeがある。ホテルの玄関先にはシャルル・リッツのガイドをつとめたハンス・ゲーベッツロイターの胸像がある。
 筆者の愛する川であり、詳しくは下記の「フライの雑誌」を参照されたい。
【資料】フライの雑誌 3: 1987, 21: 1992, 39: 1997, 40: 1997 ア・フライフィッシャーズ・ライフ, 1984 (1972). A fly fisher's life, 1996(1972)。
→グレーリング、シャルル・リッツ
 
 
 
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コカゲロウの仲間、シルバー・クリークにて
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